不動産売却後に課される固定資産税とは？いくらをいつ払うのか
不動産の所有者は、毎年、固定資産税を支払います。
不動産を売却して所有権が変わった場合、固定資産税は誰が、いつ支払うのでしょうか。
過払いや未払いなどのトラブルを回避するため、固定資産税について知っておきましょう。
今回は、売却に伴う固定資産税についてご紹介します。
不動産の所有者が支払う固定資産税とは？
固定資産税とは、土地や家屋などの不動産を所有している方に、毎年課される税金です。
その年の1月1日現在に不動産を所有している方に課税され、毎年1年分の固定資産税を支払います。
では、不動産を売却した場合、納税義務は買主に移るのでしょうか。
不動産を売却した場合、その年の1月1日現在の登記簿に売主の名前が書いてあれば、売主宛てに固定資産税の納付書が届きます。
つまり、年度途中に不動産を売却しても、固定資産税の納税義務は買主に変わりません。
しかし、実際は売主と買主との相談により、日割りして負担割合を決めるケースが一般的です。
売買契約を結ぶ際に、固定資産税の分担について契約書に記載します。
不動産売却時の固定資産税はいくらかかる？
固定資産税の税額は、「固定資産税評価額」と呼ばれる基準を用いて決められます。
固定資産税評価額に標準税率の1.4％を掛けた数字が、年間の税額です。
不動産売却に伴い、売主と買主で固定資産税を分担する場合は、起算日から不動産の引渡し日までは売主、引渡し以降は買主が負担します。
ここで注意したいのが、起算日の考え方です。
地域によって考え方が異なるため、売主と買主ですり合わせなければなりません。
また、不動産売却後も、その年の固定資産税の通知書は売主のもとに届きます。
買主と税金の分担について話し合っていなければ、売主が不動産売却後も1年分の固定資産税を支払うことになるのです。
固定資産税の清算は必須ではありませんが、清算しなければ売主だけが納税の負担を負うことになります。
不動産売却後の固定資産税はいつ払う？
固定資産税は市町村が課す地方税のため、各自治体によって支払うタイミングが異なります。
自治体のホームページや窓口で確認しましょう。
固定資産税は、通常、年4回に分けて支払います。
一般的な納税スケジュールは、以下のとおりです。
●4月～6月に、郵送で納税通知書と振込用紙が到着
●6月に第一期納付
●9月に第二期納付
●12月に第三期納付
●翌年2月に第四期納付
一括で固定資産税を支払うこともできますが、一括払いによる割引などはありません。
まとめ
初めて不動産を購入する方、不動産を売却する方は、固定資産税の支払いについて疑問に思うこともあるでしょう。
不動産を売却する方には、売却後も納税通知書が届くため、買主と分担できることを知らなければ1年分を納税することになります。
また、買主と分担について話し合う際、固定資産税について知っていなければ話がまとまりません。
まずは、固定資産税とは何か、いつ、誰が支払うのか、基本的なことを学んでおきましょう。
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