共同名義で中古マンションを購入するメリットやデメリット
結婚・子育て・転勤・老後の生活など生活環境の変化により、家を住み替える方も多いと思います。
一戸建てやマンションといった不動産を購入する際、住宅ローンや不動産の名義について単独名義か共同名義か悩むこともあるでしょう。
今回は、共同名義で中古マンションを購入した場合の解説です。
中古マンションの購入を共同名義にすることとは
共同名義とは、中古マンションなどの不動産を購入するときに登記する名義が複数いることです。
共働きの夫婦は、夫婦で共同名義にするケースが多いです。
たとえば、2000万円の中古マンションを夫と妻で共同名義にて購入する場合、それぞれ1000万円の出資をすると持分は二分の一となります。
共同名義で中古マンションを購入するメリット
住宅ローンを夫婦で二重に受けることができます。
この場合、それぞれの収入に対して「住宅ローン控除」が適用されます。
住宅ローン控除とは、住宅ローンの年末残高の1%が10年間減税されるという制度です。
減税の対象は「所得税」と「住民税」です。
共働きの夫婦が共同名義になると、それぞれの所得税と住民税に対して住宅ローン控除が適応され、単独名義と比較すると減税額が多いというメリットがあります。
また、売却する際「特別控除」を二重に受け取れるメリットもあります。
共同名義で購入した中古マンションを売却するとなった場合、所有期間は関係なく譲渡所得から最高3,000万円まで控除となる特例があります。
共同名義なので、夫と妻のそれぞれが3,000万円の控除を受けることができます。
共同名義で中古マンションを購入した場合のデメリット
共同名義で中古マンションといった不動産を購入した場合のデメリットは、大まかに4つです。
①共同名義のどちらかの収入がなくなった場合
共同名義人である妻が出産や育児をきっかけに仕事を辞めた場合、夫が住宅ローンの支払いをすることになると思います。
そうすると、妻から夫への贈与とみなされるため夫に贈与税がかかります。
また、夫の出資で購入した中古マンションを妻と半分の割合で共同名義にした場合、夫から妻への贈与とみなされるため妻に贈与税がかかります。
②自分の意思決定だけでは不動産売却ができない
共同名義の場合、自分だけの不動産ではないので勝手に売却することはできません。
必ず共同名義人の許可が必要になります。
③共同名義人が他界した場合
共同名義人が他界した場合、その人の持分は相続の対象となります。
元々2人だけの共同名義でも、相続がきっかけで人数が増える可能性があります。
人数が増えると売却などを検討する際、意見がまとまらない可能性もあります。
④離婚する場合
共同名義が夫婦だった場合、離婚になると財産分与や名義変更などの話し合いや手続きが必要となります。
離婚届を提出してから2年以上経過すると財産分与請求ができないといった問題も発生するため気を付けたいところです。
まとめ
共同名義にすることにはメリットもデメリットもあります。
家を購入するには、多額の資金が必要になり住宅ローンがあれば完済するまで長期間、支払いをすることとなります。
自分の収入や生活環境にあった方法で慎重に決めたいところです。
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