中古マンションの購入タイミングはいつがベスト?
中古マンションの購入を考えるなら、いつがベスト?
この問いかけに対しまして、結論から先に言います。
何か理由がない限り、もし気になる物件があるのなら、”極力早め””がいいです。
その理由は下記の3つの『住宅ローン』に大きく関係しています。
<理由1>定年退職までにローン返済するなら
30代がマンション購入のベストタイミング
一つは住宅ローンを組むタイミングについてです。特に毎月の返済を少しでも抑えるために、30年、35年の長期ローンを組もうと思ったら、ベストタイミングは30代前半です。
長期ローンの完済時期の上限は80歳までとしている金融機関が多く一般的ですが、現実的に定年退職後、年金生活になってもローン返済がある・・・と思うとゾッとしまうし、精神的な不安も大きいですよね。万が一のことがあっても対応しやすい年齢内で完済できるのが、早めにローンを組むメリットです。
<理由2>貯蓄計画が立てやすく、老後にも早期から備えられる
理由1で80歳までローン返済がある場合の話をしましたが、これは逆に言えば、どんなに遅くとも80歳までにはローンの支払いを終えることができる、ということでもあります。
一方、もし賃貸なら、80歳になっても、90歳になっても、100歳になっても、家賃の支払いが続きます。
賃貸なら、年を取ってから、夫婦二人暮らしに合った、家賃の安い部屋に移るということも出来そうでは・・・?と考える方もいるかもしれませんが、収入は間違いなく減っていく状態の中で、そもそも賃貸契約が出来るのかどうかという不安もつきまといます。
購入すればローンの総返済額が購入時点で分かるので、老後にどれくらい資金があれば快適な生活を維持できるのかも計画が立てやすくなります。
そうすると、今現在から老後を意識した賢いお金の使い方ができる、というメリットが生まれるのです。
要は老後になってから慌てなくて済むということです。
<理由3>健康なうちでないとローンが組めないことがある
もう一つは、後々住宅ローンを組もうと思っても、健康でないと組めない可能性がある、ということです。
一般的に、住宅ローンは長期返済になりますから、金融機関も長期スパンでの返済能力を見てきます。その中には健康リスクの部分もありますので、それを補うために、必ずと言ってよい程、債務者に対して「団体信用生命保険」への加入を絶対条件に付けてきます。
この「団体信用生命保険」いわゆる「団信」と言われるものは、債務者に万が一のことがあった時にローンの支払いを肩代わりしてくれるもので、ローン借入契約時の健康状態によっては、この「団信」に加入できなくなります。するとローンそのものが組めなくなります。
中古マンションの買い時は個人の事情によって左右されはしますが、『健康なうち』が大切なポイントなのです。