家族信託制度とは?空き家になる原因についてご紹介!
近年、空き家の増加が問題となっており、国を挙げて空き家特例などの対策が施行されているのはご存知でしょうか。
「家族信託」と呼ばれる、空き家になる前に家族で話し合いをおこない、両親が所有する不動産をどのように扱うか確定しておく方法もあります。
ここでは、空き家対策のひとつである家族信託はどんな制度なのか、その制度のメリットと空き家になる原因について解説します。
家族信託をする前に空き家が生まれる原因を知ろう
空き家が生まれる大きな原因のひとつは、高齢者世帯の増加です。
現代は、子世帯と親世帯が分かれて住むことが多く、複数世帯での同居や、不動産を継承することが少なくなりました。
そのため、高齢者世帯の介護施設への入所、病気による入院、認知症、他界などがきっかけで空き家が生まれます。
空き家は人が住んでいないことで劣化が早まるため、修繕費用をはじめとした管理・維持費がかかり、また固定資産税などの支払いも必要です。
上記の問題から相続放棄する方もいらっしゃいますが、手続きなどに手間がかかることから、放置されている空き家も多く存在します。
空き家にしないための対策「家族信託制度」とは?
家族信託制度とは、財産の所有者(委託者)が、自分の財産(信託財産)を信頼できる家族(受託者)に託すことです。
受託者はその財産を信託目的に従い利用し、利益を受け取る方を受益者と言います。
信託法という法律で規定されている財産管理制度です。
通常、所有者が認知症などで判断能力を失うと、不動産や預貯金などの財産は、凍結されます。
所有者が元気なうちに家族信託を利用して、委託者を決めておくことで、そのような場合でも財産を活用し続けることが可能となります。
空き家対策を家族信託でおこなうメリット
家族信託を活用するメリットは、4つあります。
1つ目は、贈与税が発生しない点です。
実際に財産を管理・活用するのは受託者ですが、所有権は移動しません。
そのため贈与には該当せず、贈与税が発生しません。
2つ目は、受託者の判断のみで信託財産である不動産を売却できる点です。
不動産の所有者である委託者が認知症になった場合、委託者の意思確認なしに受託者が不動産売却をできることになります。
また、受託者に任せることに不安がある場合には、信託監督人を設置して監督することが可能になります。
3つ目は、家族信託は数世代先の財産承継まで指定することが可能なことです。
家の承継先がないことを理由に、空き家として荒廃していくリスクを低くすることができます。
4つ目は、受託者は空き家の管理を放棄できないことです。
受託者にはさまざまな義務が課されるため、空き家が放置されることを防げます。
まとめ
空き家問題は、所有者だけの問題だけでなく、親が亡くなってから相続・処分・管理する側にも関わってくる問題です。
事前に実家などをどのようにしていくのか話し合い、家族信託をしておくことで、仮に親が認知症にかかった場合でも対処ができるでしょう。
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