空き家火災の原因とは?対策と責任の所在について解説!
日本では空き家が社会問題になっています。
管理が行き届いていればそこで事件が起こる可能性は低いのですが、放置されている状態では火災などが発生するリスクが高まります。
また、空き家は管理状況により出火元が不明でも所有者が重過失に問われるケースがあります。
このような事態を起こさないためにも、今回は空き家火災の原因や対策について解説していきます。
空き家火災の原因とは?
人の住んでいない建物から突然火の手が上がるのは不自然なことです。
しかし、実際に空き家から出火が起きることはあり、その原因で一番多いのが放火です。
なぜ放火の対象になるのかというと、放置されている空き家は管理下にないことが一目瞭然で、犯罪者から目を付けられやすいからです。
建物によっては、ドアや窓の施錠がされていなかったり何者かにより壊されていたりするケースも見られます。
言い換えると、誰でも簡単に侵入ができてしまう訳です。
さらに放火以外の原因をあげると、タバコのポイ捨て、ガス漏れによる爆発、配線機器トラブルなどがあります。
いずれも、根底には管理不足が原因としてあるので、それを怠らなければ回避できた火災も実際に多く存在します。
空き家火災の対策とは?
では、空き家を火災から守るために何をしたら良いのかを見ていきましょう。
もっとも有効な対策は誰かがそこに住むことです。
ただし、これに関しては実現が難しい場合もあるので、具体的には定期的に物件の手入れをして管理をすることになります。
たとえば、敷地や建物内に無断で入ることができないようにするだけでも放火のリスクは下がります。
また、管理下にあることを明確にすると犯罪者もそこを避けるようになるので、ポストや新聞受けをこまめに確認することや定期的に足を運ぶ姿を見せるのも有効です。
それが難しい場合には、管理を請け負うサービス利用を選択肢に入れるのも良いでしょう。
そのほかにも、人感知センサー搭載の自動照明を設置したり、庭の雑草やゴミを放置しないことが対策としてあげられます。
空き家火災の責任は誰にあるのか?
放火により火災が発生したケースについては所有者が責任を問われることはありません。
原因不明の発火でも、空き家をきちんと管理していれば所有者が重過失を負うこともありません。
一方で所有者が責任を問われるケースとは、火元が不明でも管理不足によりその火災が近隣住民に被害を及ぼした場合です。
そのため、管理をしっかりとおこなうことは自身を守ることにもつながるのです。
まとめ
空き家は所有をするだけでなくきちんと管理をすることが求められます。
亡くなった親から相続した物件を放置している方は、犯罪に巻き込まれるリスクを下げるためにも管理を怠ることがあってはなりません。
火災が発生した場合にも、この管理不足により重過失に問われることになるので、近隣住民への損害賠償義務が生じる恐れがあります。
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